今時、カセットテープ?

過去のカセットテープをmp3に変換しておこうと思い立って、カセットデッキを探してみました。そうしたら、今カセットテープが流行りだしているとか?

SONYのテープデッキTC-PB5でフォークソングを聞いたのを懐かしく思い出します。あの感動をもう一度!・・・・あの時買えなかった高級機が安く手に入ります。

音響攻略一口メモ

カセットデッキは音源と録音後の音を比較できる3ヘッドがいいですね。mp3の音量はmp3変換後にフリーソフトで一括で調整できます。

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カセットデッキの購入

カセットデッキをSONYのESシリーズの中から探すことにしました。昔、SONYのデッキで色々な音楽を楽しんだからです。

昔、録音したカセットテープを調べてみたら、ノーマルテープ約20本、クロームテープ10本、メタルテープ1本がありました。それで、これらのテープを再生できるカセットデッキが必要です。昔は高くて手が出せなかった高級デッキも今ではかなり安く手に入りますので、少し性能の良いデッキを探してみましょう。
SONYUのTC-PB5(再生専用)
昔、SONYのTC-PB5(再生専用)で色々な曲を聴いて楽しんだものです。
そういう訳で、SONYのESシリーズの中から探すことにしました。ESシリーズは1980年代から1995年までの間に生産された高級機です。長岡鉄夫のオーディオ大賞でもいくつも賞を受賞しています。1995年のTC-KA3ES、TC-KA5ES、TC-KA7ESで、ESシリーズの開発は終了しています。

ヤフオクでESシリーズはいつでも多数取引されていますので、簡単に入手できます。しかし、20年以上も前の製品なのでたとえ美品であってもすでに寿命は尽きていることでしょう。もし、自分でメンテナンスできないのであれば、完全メンテナンスのものを選ぶのが賢明でしょう。ベルトの交換はもちろん、コンデンサーやスイッチ類も交換してあればほぼ新品なみに使い続けることができるかもしれません。完全メンテナンス品でも約4割ほどで購入できると思います。

ESシリーズについていろいろ比較しながら調べてみました。その結果を表にしてまとめておきます。

いろいろ迷った末、選んだものはESシリーズではなく、1993年製のTC-K700Sです。完全メンテナンスのもので送料を含めて約2万円で落札しました。
SONYUのTC-k700sこのK700SはESシリーズの廉価版の位置づけのようで、ESシリーズで開発された機能がほとんど搭載されているのです。物量はかなり貧弱で(2Kgぐらい軽い)、シングルキャプスタンですが、それでも、3ヘッドで、コストパフォーマンスのかなり良い製品なのです。そして、奥行きが約30cmと当方の棚に収納する上でちょうどよいのです。当方のシステムにはこれで十分でしょう。

いよいよ、K700Sを使って、次のことを行えます。
  (1)テープをmp3に変換
  (2)音源(CDなど)との音質比較(3ヘッドだからできる)
  (3)テープの周波数特性の測定

※SONYのESシリーズの歴史を見てみましょう。
年代 K222ES K333ES K555ES その他
1990年 TC-K222ESLK222ESL
59,800
TC-K333ESLK333ESL
¥79,800
TC-K555ESLK555ESL
¥99,800
長岡鉄男大賞(優秀)
1991年 K222ESA
¥60,000
長岡鉄男大賞(優秀)
K333ESA
¥85,000
K555ESA
¥105,000
1992-3年 K222ESJ
¥65,000
長岡鉄男大賞(大賞)
K333ESJ
¥90,000
長岡鉄男大賞(優秀)
K555ESJ
¥110,000
K700S
¥49,800
長岡鉄男大賞(優秀)
1994-5年 TC-KA3ESKA3ES
¥65,000
長岡鉄男大賞(優秀)
TC-KA5ESKA5ES
¥98,000
TC-KA7ESKA7ES
¥120,000
長岡鉄男大賞(大賞)
※ヤフオクで、完全メンテナンス品でも約4割ほどで購入できる。

テープの種類

カセットテープの種類と性能を概観してみましょう。

カセットテープには、ノーマルテープ(TYPE1)、クロームテー(TYPE2)、TYPE3、メタルテープ(TYPE4)の4タイプがあります。そして、それぞれにスタンダードから高性能なものまであります。 表には、テープの種類とメーカーの製品名とアマゾンでの価格をまとめてみました。

ノーマルテープの高級なものは、クロームテープの中級程度に相当しているようです。メタルテープはオープンリールに迫るダイナミックレンジを実現できるようですが、この点は周波数特性で確認してみたいと思います。

【ノーマルテープの種類】(ノーマルテープの高級なものは、クロームテープの中級程度に相当)
種類 TDK SONY Maxell AXIA
スタンダード F、C、D、EC、AD(¥900)、AD-S、DS、JY、AE(¥250)、AD-X(¥985)、CDing-I(¥300)、Super CDing-I、DJ1、CDing1、AD1、BEAM1 K、HF(¥200)、LL、CHF、BHF、HF(¥200)、HF-S、HF-X(¥924)、Gokkigen、WalkmanII、What's up?、HipPop、EXIST、Ala?、Pop-li、CDix、CDixI、X-I、G-UP1、GIG1、X-Tune1、FX-I、The Basic、Purestyyle XT C、LN、UD(¥839)、UL、UR(¥200)、UDI(¥777)、UR-F、UDI-R、UDI-S、Cassette Cologne、UDI-N、Capsule Cologne、CD-Capsule I、USI、CD'sI、CD-XLI、UN、UD1、My1、We1、MusicGear1、SOUND、、COLOR CLUB、Juke Box、UL T、FL、FM、FX、FX-Jr、Range2、Range4、DR、ER、FR-I、GT-I、JP、JC、PS-I、JP-F、PS-Is、UP、J'z1、AU-I、A1(¥785)、A1 color、A1 SLIM、BOX1、PS1、K1
高級なもの SD、ED、OD、IF/if、SD、AD-S、ED、OD、AR(¥985)、AR-X(¥1580)、CDingI AHF、HF-PRO、ES・I、XSI、BHF、AHF、HF-S、HF-ES(¥1485)、HF-PRO、POPS、Classic、Vocal、CDiXI UD-XL、UD-XLI、XLI、XLI-S、HB-1、UD-XLI、XLI(¥1260)、XLI-S(¥3240)、HB-1 FX-DUO、Range6、HD-Master、PS-Ix、GT-Ix(¥964)、AU-Ix、Z1
※アマゾンの価格は調べた時のものです。その他、何分テープか、販売元によっても異なります。
【クロームテープ(ハイポジション)の種類】
種類 TDK SONY Maxell AXIA
スタンダード KR、SA、SF、CUE、SR、SR-X、CDing-II、Super CDing-II(¥850)、CDing-II/Walker、SR-Limited、DJ2、CDing2、AD2、BEAM2 CHROME CASSETTE、CR、JHF、Rock、UCX、Do、UX(¥1480)、UX-S(¥1264)、CDixII、UX-Turbo、X-II、HFII、G-UP2、GIG2、XSII、X-Tune2、FX-II CR、、XLII(¥1360)、XLII-S、UDII、UDII-U、UDII-S、Capsule-CologneII、GPXII、CD-CapsuleII、USII、CD'sII、CD-XLII、HB-2、UD2(¥2160)、My2(¥1080)、We2、MusicGear2 FC、Range4x、UR、FR-II、GT-II、PS-II、PS-IIs、PS-IIx(¥1685)、GT-IIx、Hi、J'z2(¥490)、AU-II(¥1664)、AU-IIx(¥1585)、A2、BOX2(¥200)、PS2、K2、Z2(¥764)、Be2、HK2(HELLO KITTY)、A2 color
高級タイプ SA-X(¥1580)、HX UCX-S(¥2345)、UX-Pro(¥2185)、UX-Master、ES-II UD-XLII SD-Master
【メタルテープの種類】(オープンリールに迫るダイナミックレンジを実現)
種類 TDK SONY Maxell AXIA
スタンダード MA(¥1780)、MA-X、CDing-IV(¥1390)、Super CDing-IV、DJ Metal、CDing-Metal、MA-EX(¥1785) METALLIC、Metal-S、Metal-XR(¥1580)、ES-IV、X-IV、CDixIV(¥1280)、Metal-XRS(¥1280)、ES Metal MX(¥2980)、Metal-Capsule、Metal-GPX、METAL-XS、METAL-UD(¥1265)、Metal-CD's(¥980)、Metal-Po'z(¥1690) Super-Range、SR、FR-METAL、XD-Master、PS-IVx、Metal slim、AU-IVx(¥1685)、K-METAL(¥1780)、PS-METAL(¥1880)、J'z-METAL(¥1970)
高級タイプ MA-R、MA-XG、MA-XGFermo Metal-ES(¥5300)、Metal-Master、SuperMetalMaster Metal-Vertex
※SONYのメタルテープのグレード:CDixW < Metal-XRS、Metal-ES < Master

mp3への変換方法

mp3へ変換するための録音用のソフトや音量を調整するためのソフトを使いこなしましょう。

ONKYOのSE-150PCIを使ってPCに音を取り込むことができますので、mp3に変換することは難しくありません。
活用しているソフトは『超録 - パソコン長時間録音機』というフリーソフトです。

使い方はとても簡単です。90分テープをmp3に変換するときは、タイマーと分割録音の機能を次のように使います。
  タイマー:60分
  分割録音:45分+α(例えば、47分)で分割
こうしておくと、録音を切り忘れても大丈夫ですね。

ただ、録音で1つの問題があります。テープの録音状態により、音量が小さく録音されることが多いのです。PC側の入力を最大にしてもダメなのです。ヘッドフォンジャックを使って入力を何とか大きくしようと考えましたが、大きすぎると音が割れる場合もあるようで、別の方法を探してみました。 録音されたmp3の音量を調整するソフトがあることが分かりました。MP3Gainです。

MP3Gainを使うと簡単に音量を調整できます。しかも、音質を劣化させることが無いのです。音量の係数(スケールファクター)を書き換えるだけということです。

MP3Gainには、トラックゲインとアルバムゲインという2つの機能があります。
  @トラックゲイン:選択したmp3をすべて同一の音量に調整する。
  Aアルバムゲイン:アルバム全体の音量のバランスを保ったまま音量の調整をする。

音質も上々です。しかも、録音時に音量の調整のことを全く意識しなくてよいので楽です。録音後にすべてのmp3を音質を落とすことなく、同一の音量に調整できるのです。これは素晴らしい!

バージョンは、MP3Gain Ver.1.3.4です。最初、ドラッグ&ドロップができなかったのですが、下記の調整でできるようになりました。
2つの実行ファイル(mp3gain.exe、MP3GainGUI.exe)に関して、互換性の設定を調整します。
  (1)互換性タブの「管理者としてこのプログラムを実行する」のチェックを外す。
  (2)「互換モードでこのプログラムを実行する」を調整する。

テープへの録音

テープデッキのいろいろな機能を使いこなしてみましょう。

K700Sには録音のためのいろいろな機能が搭載されています。昔使ったデッキには、ドルビーBぐらいだったのですが。

以下の機能があります。
  (1)モニター(3ヘッドで可能)
  (2)キャリブレーション(補正の機能)
  (3)ドルビーB、C、S

3ヘッド故に可能なモニターの機能は大変便利です。これにより音源と録音された音を聴き比べることができるのです。

キャリブレーションの機能も大変重要です。これにより、適切なバイアスを設定できるので、テープの性能を十分に発揮させることができます。

ドルビーは必要になったら、その時に考えてみましょう。今の所、必要とは感じませんから。

《聴き比べた結果(聴感上の比較)》
  ノーマル
  クローム
  メタル

テープの周波数特性

ノーマルテープ、クロームテープ、メタルテープの性能の差を周波数特性から見てみましょう。

代表的なテープの周波数特性を調べてみたいと思います。これにより、ノーマルテープでもどのぐらい性能を出せるのか、メタルテープの威力がどれほどのものかがわかります。

テープを使う上で、どのテープを選んだらよいのかの判断材料にできます。聴感上の音質(モニターで分かる)と周波数特性で用途に合ったテープを選ぶことができます。

※ノーマルテープ
※クロームテープ
※メタルテープ